Instagram(インスタグラム)の企業活用はますます増えています。
そんな中で、2021年6月17日(木)中小ビジネス向けのオンラインセミナー「Instagram アカデミー TOKYO」がFacebook Japanによって開催されました。
約2.5時間に渡るセミナーの中から今回は、「Instagramがどういうメディアか」また「Instagramがどのような投稿を推奨しているのか」について重点的にまとめています。
Instagramはひとりひとりの興味関心によって表示される投稿が異なるメディアなので、アルゴリズムの仕組みを理解し、より多くの利用者に投稿を届けていきましょう。
※「Instagram アカデミー TOKYO」のアーカイブの動画はこちらから視聴可能です。
1.Instagramについて
Instagramはマスメディアへ
Instagram利用状況は世界規模で見ると、月間アクティブアカウント数10億。
そのうちの90%のアカウントがビジネスアカウントをフォローしていると言われています。
- 「コミュニケーションをとることができる」というSNSの特徴を踏まえると、グローバルの数値とはいえ、90%のアカウントが企業アカウントをフォローしている状況はほかのSNSと比較しても大きな特色と言えるでしょう。
Instagramのミッション
Instagramが掲げているミッションは「大好きな人や大好きなこととあなたを近づける」。利用者の興味のあることを優先的に表示されるよう開発が進められてきました。
また、利用者にパーソナライズされた投稿や商品が表示される仕組みになっているのも特徴の一つ。どの利用者のアカウントを見ても、投稿が違う並びで表示される仕様になっています。
その結果、Instagramで表示されるブランドはポジティブな印象をもたれるということもわかっています。
- 「楽しい」「有益な情報を提供している」などのイメージは、Instagramの運用をしていくにあたってアカウントのファンを増やしていく大きなポイントと直結していると言えます。
Instagramの「好き」と「ほしい」をつくる特徴
Instagramでは利用者の興味関心のあるもの・ことが表示されるため、「好き」になり「ほしい」まで一気に誘導できることが特徴の一つとして語られています。
つまり、パーソナライズにより好みに合う投稿や好きになる可能性の高い商品が表示されるため、行動を取る可能性が高いということです。
また、Instagramでは利用者にアカウントを「発見」してもらえる場が多数あることも大きなポイント。
・ホームページ代わりとなる「プロフィール」
・商品の詳細を表示できる「ショッピングタブ」
・24時間で投稿が消える「ストーリーズ」
・短尺動画の「リール」
・長尺動画の「IGTV」 …など
多面的にビジネスについて語れる場を設けています。
どんな商品やサービスを扱っている業種でも、それぞれの投稿の特徴を活かすことで効果的に発信を行うことが可能です。
さらに、Instagramは企業アカウント側からの一方向の発信だけでなく、インフルエンサーや友人の投稿を通じて「私も使ってみたい」「ほしい」というような共鳴や共感を生みやすいコミュニティでもあります。
- 企業側…商品やサービスの魅力を紹介できる「メディア」として機能
- 利用者視点…友人やインフルエンサーの投稿を閲覧したりメッセージを交わしたりする「コミュニティ」として機能
2つの機能が共存しているのがInstagramの大きな特徴です。
2.Instagramのアルゴリズムに沿った運用・投稿のポイント
ビジネスアカウントへの切り替え
ビジネスアカウントに切り替えるだけで、広告・インサイト・問い合わせなど、ビジネスに活用できる機能が拡張します。
特にインサイトは各投稿の反応やフォロワーの属性情報が確認できるため、Instagramの運用ではマストの機能と言えるでしょう。
インサイトの活用の方法は以下の記事にてご紹介しています。是非ご活用ください。
運用のポイント3カ条
Instagram運用のポイントは、以下の3つが紹介されています。
- アカウントを整える
- アルゴリズムを押えた投稿をする
- ハッシュタグや広告で発見を促す
1.アカウントを整える
まずは、利用者がアカウントを見つけたときに備えてアカウントを充実させましょう。
- プロフィール
プロフィールを閲覧する利用者の2/3は非フォロワー。利用者は、プロフィールにある情報でフォローするかどうかを検討すると言われています。
- プロフィールのビジュアルイメージの多くをフィード投稿が占めるため、フィードやアカウントに統一感を持たせることがポイントです。
- プロフィールの紹介文へアカウントに関連するハッシュタグを数個いれておくと発見タブでの検索の流入で有利になると考えられています。プロフィールの紹介文を見直してみるのもアカウントの露出アップにつながるでしょう。
- フィード投稿
プロフィールの印象を決めるフィード投稿は一貫性をもたせることが重要です。
フィード投稿にブレがあるとフォローする意欲を削いだり、既存フォロワーのフォロー離脱にも繋がります。
参考アカウント:Woman.CHINTAI
- 投稿は綺麗な写真に限らず一貫した投稿がされていることがポイント。Woman.CHINTAIは、街の魅力をイラストで伝えていることで、支持を得ているアカウントとなっています。
そのほか例にピックアップされている4つのアカウントでもそれぞれリポスト、色の統一、レシピ動画、DIY動画、とそれぞれ統一感があることがわかります。
2.アルゴリズムを押えた投稿を行う
ストーリーズとフィード投稿はマストで活用しましょう。
特に、ストーリーズはデイリーアクティブアカウントの7割が見ていると言われている人気機能です。
投稿する上で知っておきたいのが、アルゴリズムの仕組みです。Instagramは先述の通り、独自のアルゴリズムで表示の並びが変わっています。
- ストーリーズもフィードもエンゲージメントが高いほど、利用者の目のどどきやすい場所に表示されます。
- フィード投稿
フィード投稿の場合、以下の3つの要素のかけあわせで、エンゲージメントが高いほどフィードの上部に表示され、優先的に閲覧されます。
・Interest(利用者の興味関心)
・Relationship(アカウントと繋がりの深さ)
・Timeliness(最近の投稿か、利用者が見ている時間に投稿されているか)
- アルゴリズムで優位になるには、興味を引く一貫した投稿はもちろんコメントやアクションも有効です。
- コメントへの返信(難しければコメントへの「♡」だけでも有効)、DM返信などで利用者との親密度を上げることができます。
- ストーリーズ
2つの要素のかけあわせで、エンゲージメントが高いほどストーリーズトレイの左側に表示され、優先的に閲覧されます。
・Interest(利用者の興味関心)
・Relationship(アカウントと繋がりの深さ)
- ストーリーズ投稿のアルゴリズムで優位になるには、利用者がコンテンツを自分ごと化できたり、楽しいと思ってもらえたりする投稿が有効です。
- 具体的には、フォロワーの投稿のリポストや、メンション、インタラクティブスタンプで利用者とコミュニケーションを取ることなどが挙げられます。
そのほか、利用者の滞在時間が長いことも関心や繋がりが強いとみなされるポイントです。
- 利用者が手を止めて長時間滞在するような、Instagramライブ、スタンプ、エフェクト、GIFも効果的です。
3.ハッシュタグや広告で発見を促す
Instagramでは、発見タブから利用者が興味関心のあることを検索する際にハッシュタグ検索を使用することができます。
日本の利用者がハッシュタグ検索をする回数はグローバル平均の5倍以上と非常に多くなっています。
- 投稿にハッシュタグ・位置情報タグをつけることで発見される機会をつくることができますが、投稿と関連性の高いタグをつけることが大切です。
関連性の低いものをつけすぎると最悪の場合スパムとみなされることがあるため、注意が必要です。
- それでももっとリーチを伸ばしたい、という場合には広告出稿もひとつの手段。
ビジネスアカウントに切り替えたあと、100円から広告出稿が可能なため一度広告を出稿して違いを確かめてみることもおすすめです。
Instagramのアルゴリズムについて詳しくはこちらでご紹介しています。
3.まとめ
以上、「Instagram アカデミー TOKYO」で紹介された、Instagramの特徴と運用のポイントをご紹介しました。
普段なにげなく見ているInstagramの仕組みについて理解が深まったのではないでしょうか。
投稿の内容を気にかけることはもちろんですが、Instagramのアルゴリズムを理解してより効果的に多くの利用者に投稿を届けていきましょう。
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