オーガニック(=広告不使用)でアカウントのフォロワーや投稿のリーチ数を伸ばすことも大切ですが、広告を有効に活用することでアカウントを効率的に伸ばすことができたり、投稿を届けたいターゲットによりリーチさせたりすることができます。
そこで今回は、Instagram広告やリーチを伸ばす広告活用事例についてご紹介していきます。
①Instagram広告・広告の出し方について
Instagram広告とは文字通り、Instagramに掲載することができる広告です。
フィードやストーリーズ投稿を見ていると、アカウント名の下に「広告」と表示された投稿を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。自分が欲しいと思ったものや、一度探していたもの、興味のあるものなどが表示され、思わず見てしまったということもあるかもしれません。
それは、あなたのアカウントが広告のターゲット対象とみなされたことで表示された広告です。
このようにInstagram広告は予算はもちろん、出稿したい投稿ごとにターゲットを設定することができます。
1-1.Instagram広告のメリット
Instagram広告を行うメリットとしては、①ターゲットを詳細に設定できる ②少額から出稿が可能、の2点が大きくあげられます。
①ターゲットを詳細に設定できる
下記などの項目から広告を表示させたいユーザーを選択することができます。
年齢や性別のほかにも地域や興味関心で絞ることができるので、イベント開催や店舗の周知などの宣伝にも効果的です。
- ユーザーの興味関心(「料理」「ショッピング」など数百件以上)
- 年齢
- 性別
- 地域
②少額から出稿が可能
「広告」という言葉のイメージから数万円~数十万円の費用が最低でも必要なのでは?と思われる方も多いかもしれません。
しかし、Instagram広告は数百円から広告出稿が可能です。
低予算から広告配信が可能であり、途中から予算の変更や広告の中止なども可能なため、少額からターゲットを絞り、柔軟な広告運用が可能です。
1-2.広告出稿の方法や用語について
Meta社(旧Facebook社)のページや、下記記事をご参考ください。
◆Meta社:Instagram広告ページ
https://business.instagram.com/advertising
②Instagram広告の種類
Instagramは新しい投稿面をローンチ後、その投稿面にもあとから広告出稿できるようにする、というアップデートのパターンが多く、現在ではフィード・ストーリーズのほかにもリールなどのさまざまな投稿面で広告を出すことが可能です。
◆Instagramの投稿形式について詳しくはこちら
【徹底解説・2024年最新版】Instagram投稿(通常・ストーリーズ・リール・IGTV・インスタライブ)の特長と使い分けについて
・フィード
ユーザーが閲覧するフィードタイムライン上で表示される広告。
・ストーリーズ
ユーザーが閲覧するストーリーズ上で表示される広告。
・リール
ユーザーが閲覧するリールタブ上で表示される広告。
③広告をかけずにリーチを伸ばせる?Instagramのアルゴリズムについて
広告を新規に出稿する、もしくは既存の投稿に広告を出すことで、アカウントや投稿のリーチはもちろん伸ばすことができます。
ですが、オーガニック(=広告不使用)でもInstagramのアルゴリズムに向き合った運用を行うことで、リーチを始めとした数字が伸びる場合があります。
3-1.Instagramのアルゴリズムとは?
Instagramは「⼤切な⼈や⼤好きなこととあなたを近づける」というミッションに基づき、フォロワーにとって興味がある投稿のみ表⽰するアルゴリズムが組まれています。
そのため、すべての利⽤者のフィードやストーリーズの表示順は異なり、興味・関係・最新性の要素を含む500種類以上のシグナル(Instagram上の指標)を加味して順番を決めるため、このようなシグナルと呼ばれる指標をより多く⽣む運⽤を⼼がけるとエンゲージメントが向上するという仕組みとなっています。
→Instagramはこのようなアルゴリズムが組まれているため、広告を出稿しなくても、投稿・運用を改善することで数字が伸びる可能性があります。
◆Instagramがどういうメディアか、Instagramがどのような投稿を推奨しているのかについて
詳しくはこちら
【まとめ】Facebook Japan主催「Instagram アカデミー TOKYO」から見る企業のインスタグラム活用法
◆アルゴリズムの仕組みについてはこちら
◆アルゴリズムで抑えるべきポイント・具体的な投稿の仕方についてはこちら
3-2.広告とアルゴリズムの掛け合わせでリーチを伸ばす
アルゴリズムの仕組みやアルゴリズムを抑えた投稿のポイントなどについてご紹介してきました。
既存の投稿に広告を出稿することで、アルゴリズムの重要指標となるエンゲージメント(いいね・コメント・保存数)が伸び、Instagram側に評価され、オーガニックにおいても他の投稿に比べて非フォロワーからの流入が伸びるケースがあります。
次の項目にて、実例をご紹介します。
④広告活用事例
4-1.ポストアド(既存の投稿に広告を出稿)
飲料関係のアカウントにて、ポストアド(既存の投稿に広告を出稿する形)を行った事例です。
ポストアドを行ったことで、保存数が増加(広告による影響含む)し、発見タブから非フォロワーの流入が増加しました。
〈ポストアドによる循環〉
- 既存の投稿の一部においてポストアドを実施
⇓ - ポストアドによってインプレッション・リーチ・エンゲージメント数(いいね数・保存数など)が増加
⇓ - エンゲージメント数(特に保存数)が増加することによりシグナル(※アルゴリズムの指標となるポイント)が増加
⇓ - アルゴリズム面でInstagram側に良い投稿とみなされ、発見タブから非フォロワーの流入が増加
このように、広告による直接的な獲得リーチやインプレッションの増加のほかに、エンゲージメント数(いいね数・保存数など)などのアクションが貯まることで、アルゴリズムによる効果で非フォロワーからの流入が副次的に増加することもあります。
4-2.リール広告の活用
リールは静止画に比べ共感を呼びやすいコンテンツとしており、広告として活用することでより効果的と言われています。
Meta社は、広告にリール動画を活用することで、以下のような成果が期待できると発表しています。※1
広告費用対効果が向上…13%
コンバージョン率が上昇…29%
リーチが増加…11%
※1
結果はいずれも2023年4月~同年5月に世界各地の広告主(業種はEコマース、 CPG、 小売、 テックなどさまざま)が実施したリフト調査10件から。 ネイティブなリール用クリエイティブとして9:16で音声入り、かつセーフゾーンを遵守している動画を使用した。 これらのクリエイティブには1つ以上のクリエイティブ要素が追加されていた。(1人物の登場、 テキストスタンプのオーバーレイ、 ポイスオーバー、 冒頭数秒以内の「つかみ」など)。
また、リールの広告の効果を上げるポイントとして、以下を推奨しています。
オーガニック投稿でのリールも同様のことが言えるでしょう。
・音源や音楽を追加する
・重要なメッセ ージや画像がセ ーフゾーンに収まるようにする
・クリエイティブに人物を登場させる
・シンプルで飾らない制作を行う
・広告作成時にAdvantage+配置をオンにする
・広告作成時にAdvantage+クリエイティブの標準エンハンスを使用する
◆セーフゾーンの解説など、リール制作時に注意する点は、以下の記事でご紹介中です!
ぜひ参考にしてみてください。
⑤まとめ
今回は、Instagram広告についてやリーチを伸ばす広告出稿事例などについてご紹介しました。
Instagram広告の目的は「リーチ」だけでなく、「エンゲージメント(いいね・コメント・保存)」「リンククリック」などにも設定することができます。
より投稿を多くの人に閲覧されたい場合はリーチ、投稿にいいねやコメントを募りたい場合はエンゲージメント、とその投稿にどういったアクションが欲しいかによって広告の目的設定は変わっていきます。
Instagram広告の強みは、低予算から設定したターゲットに対して目的に沿った広告を出稿できる点です。
弊社ではキャンペーン企画~発送を含む事務局、アカウント立ち上げ~運用・広告出稿まで一環したアカウントの運用代行・サポートも行っています。
投稿のリーチを伸ばしたい!キャンペーンでフォロワーを増やしたいが広告の出し方がわからない!という場合はぜひご相談ください。
- 関連記事1:【インスタ運用者必見・2024年保存版】アルゴリズムから読み解くInstagram運用におけるKPIの考え方 https://www.sharecoto.co.jp/instagramlab/kpi-ig
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