2021年7月29日、8月5日に弊社シェアコトにて「Instagram(インスタグラム)運用でよくある課題&改善策5選」と題したウェビナーを開催しました。
本記事では上記ウェビナーの内容を元に、企業アカウントを運用する上で直面する大きな課題と改善策について、弊社の事例とともにご紹介しております。
ぜひ、皆様のInstagram運用にお役立てくださいませ。
※この記事は、2021年7月29日、8月5日に行われたウェビナー「Instagram(インスタグラム)運用でよくある課題&改善策5選」の内容を参照して作成しています。
- よくある課題 1.「Instagramの目標設定がわからない」
–1-1.KPI設定の目的について - よくある課題 2.「ユーザーの流入数が少ない」
–2-1.ハッシュタグ流入で狙うべきポイント
–2-2.発見タブについて
–2-3.最新機能<リール>の活用について - よくある課題 3.「クリエイティブのノウハウがない」
–3-1.クリエイティブの重要なポイント
–3-2.反応がとれるクリエイティブの要素について
–3-3.弊社のクリエイティブ改善事例 - よくある課題 4.「いいねなどのエンゲージメントが取れない」
–4-1.Instagramのアルゴリズムとは
–4-2.エンゲージメントが取れる投稿とは - よくある課題 5.「フォロワー数が伸びない」
–5-1.フォロワー数KPIの考え方
–5-2.Instagramキャンペーンについて
–5-3.キャンペーン後のフォロワー離脱の原因と対策 - まとめ
よくある課題 1.「Instagramの目標設定がわからない」
1-1.KPI設定の目的について
アカウントを運用する上で大切なKPI設定の目的ですが、「そもそも何を設定すればいいのか分からない…」というご相談を多くいただきます。
KPIを設定する際には、なぜその目標にしたのか?なぜその目標にする必要があるのか?をよく考える必要があります。
例えば、フォロワー数をKPIとして、5万人という目標を設定したとします。
キャンペーンなどを実施しそれを達成したとしても、商品のターゲットと遠い層のユーザーばかりが集まったらどうでしょうか?
もし最終的に「商品の購入に繋げたい」という意図でアカウントを運用しているのであれば、上記のKPIはズレていたことがわかります。
アカウントや扱う商品に沿った適切なKPIを設定することで、正しいアクション(フォロワー数を増やす、投稿のクリエイティブを強化する、ユーザーと積極的にコミュニケーションを取る・・・etc)が可能となります。
ではまず、KPI設定の目的について見ていきましょう。
Instagramを運用する上で大切なKPI設定の目的は、主に6つ挙げることができます。
適切な目的の設定を行うことができたら、Instagramで数値として確認ができる以下のような指標を元に具体的なKPIを組み立てます。
Instagramの場合、フェーズごとの目的(認知拡大、フォロワー増加など)と、それを達成するための運用方法(キャンペーン、リポスト活用など)を、無理のない範囲で設定することが重要です。
※こちらはKPI設定のサンプルイメージです。
よくある課題 2.「ユーザーの流入数が少ない」
Instagram(インスタグラム)の場合、ユーザーの流入数は主に「ハッシュタグ」と「発見タブ」から見ることができます。
「発見タブ」・・・ユーザーごとに表示されるおすすめの投稿から閲覧された数
どちらも主にフォロワーでないユーザーからの流入数になるので、アカウントの認知拡大においてひとつの指標になります。
この2つはインサイト機能を使用し、投稿ごとに数値を確認することができます。
2-1.ハッシュタグ流入で狙うべきポイント
ハッシュタグ流入を狙う上で大切なポイントは以下の3つです。
以上を踏まえ、ハッシュタグを戦略的に選定し、非フォロワーからの流入を狙うことで新しい顧客との接点を持つことができます。
また、日本のハッシュタグ検索数はグローバルの約5倍と言われているので今後もハッシュタグを活用することは重要と言えます。
- ハッシュタグ上位表示の変化について
弊社の事例として、フォロワー数が少なくてもアクション(いいね、コメント、保存)が多く獲得できている投稿が、数万件のハッシュタグ人気投稿に表示されるということがわかりました。
「#今日のおやつ」 の人気投稿を調べたところ、22アカウントのうち12アカウントがフォロワー数3万以下ということが分かっています。
人気投稿では、著名人やインフルエンサーの投稿が多く表示される傾向がありましたが、近年ではフォロワーが少ないアカウントの投稿でも人気投稿に上がることができると言えるでしょう。
2-2.発見タブについて
現在、若年層の間では「タグる」から「タブる」といった発見タブの活用が増加しています。Instagram(インスタグラム)のユーザー層に行ったアンケートをみても、発見タブを活用するユーザーが7割以上いるという結果になっています。
では、発見タブに乗るのはどのような投稿かというとこれまでは9項目の中から各ユーザーに合わせてランダムで表示されています。
カテゴリとしては、下記8つが表示される仕様となっています。
2-3.最新機能<リール>の活用について
リールとはあらかじめ制作しておいた動画や、Instagram(インスタグラム)上で撮影した動画を使用して、最大30秒の短尺動画を作成ができる機能です。
◆リールについて詳しくはこちら
主にフィード、プロフィール欄、発見タブに表示される仕様で発見タブへの露出がしやすいと発表されています。
また、ショッピング機能を使用できることから購買に繋げることができる機能が特徴となっています。
新しい機能を使用すると、Instagram(インスタグラム)のボーナス期間として新しいユーザーとの接点や非フォロワーからの流入が取りやすい傾向があります。
中でもリールは発見タブでおすすめされやすく、画面占有率が高いためリーチが伸びやすい傾向があります。
流入を狙うためのポイントは6つです。
以上のポイントをふまえ、ぜひリールを活用してみてください。
◆リールの業種別投稿事例について詳しくはこちら
よくある課題 3.「クリエイティブのノウハウがない」
3-1.クリエイティブの重要なポイント
クリエイティブを作成する際に抑えるべきポイントとして、「ユーザーにとって価値のある情報」であることが重要です。
ユーザーにメリットのあるお得な情報や、ためになるような参考情報も支持されやすいポイントの一つとなっています。
①アカウントTOPでみたときの一貫性
運用目的に忠実である一貫性のある投稿内容は、アカウントを訪問したユーザーがフォローするかどうかの判断材料にもなるため、重要となっています。
ブランドカラーにならった色の統一や、フォントやロゴで統一性をもたせることも効果的です。
◆アカウントトップの見え方の重要性についてはこちら
【まとめ】Facebook Japan主催「Instagram アカデミー TOKYO」から見る企業のインスタグラム活用法
②基本構図の把握
◆Instagram投稿画像の撮影方法について詳しくはこちら
3-2.反応がとれるクリエイティブの要素について
これまでの数多くの実績から、盛り込むと反応が伸びやすい商品やサービス要素を紹介します。
- 最新性(最新情報)
- 季節性(春夏秋冬、時事ネタ)
- 意外性(実はこの商品〇〇なんです)
- 権威性(著名人による情報)
- 記録性(オリジナル、たった一つの情報)
- 地域性(地域限定)
特に最新性×記録性は反応が伸びやすい傾向です。
→企業の最新情報を頻繁に発信していくことが大切だと言えます。
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3-3.弊社のクリエイティブ改善事例
Instagram(インスタグラム)では、女性をターゲットとしたクリエイティブが良い反応をとれていましたが、昨今ではありのままリアルな投稿がエンゲージメントにつながる傾向があります。
特に、写真映えやイラスト・文字入れの投稿が多く指示を集めていることが分かっています。
見ているユーザーにとって可愛いやきれいだけでなく、有益な情報であることも重要になっています。
弊社の事例として、以下のように写真に文字を入れることで商品の内容がわかりやすく伝わるようになり結果として保存数が2倍以上、いいね数が1.4倍、リーチ数も大きく伸びた実績となりました。
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よくある課題 4.「いいねなどのエンゲージメントが取れない」
4-1.Instagram(インスタグラム)のアルゴリズムとは
エンゲージメントを獲得するためには、Instagram(インスタグラム)のアルゴリズムを理解することが重要でです。
Instagramはミッションに基づき、ユーザーにとって興味がある投稿を表示するアルゴリズムが組まれています。
◆Instagramのアルゴリズムについて詳しくはこちら
4-2.エンゲージメントが取れる投稿とは
エンゲージメントを獲得するためには、Instagram(インスタグラム)のアルゴリズムを意識しつつユーザーとの双方向性が高い投稿を発信することも重要となっています。
フィード投稿
例として、-3-2.反応がとれるクリエイティブの要素についてでお伝えした要素を含む投稿にコメントなどの反応が集まりやすいとされています。
ストーリーズ投稿
滞在時間を長くし、ユーザーにアクションを促すこともアルゴリズムにおいて有効です。
ストーリーズのアクション機能をうまく活用していきましょう。
◆ストーリーズの業種別活用事例について詳しくはこちら
リール投稿
リールでも同様にアクションを促すことで、エンゲージメント獲得に寄与することができます。
キャンペーン投稿前にリールで告知し、コメントを促した例がこちらです。
よくある課題 5.「フォロワー数が伸びない」
5-1.フォロワー数KPIの考え方
フォロワー数をKPIで考える場合、Instagram(インスタグラム)アカウントで求めるターゲット層について理解することが重要です。
- ターゲット母数はどれくらいなのか
- そのうちどのくらいがフォロワーになってくれる見込みなのか
- どうやってフォロワーになってもらうのか
などを明確にする必要があります。
考え方としては地域、年齢、趣味関心に沿ってターゲットを定め、全体の母数からターゲットに沿って逆算し、目指すべきフォロワー数を算出する必要があります。
オーガニック運用だけでは、フォロワーの大幅な増加は見込みづらいです。
そのため、新商品発売のタイミングなどに合わせてフォロワーを獲得するきっかけをつくるキャンペーンの実施を行います。
キャンペーンによってフォロワーを増やすことでアカウントの影響力も増加し、新規ユーザーとの接点を増やすことができます。
5-2.Instagramキャンペーンについて
キャンペーンは実施の目的や参加ハードルによって、どんなキャンペーンを実施するのか考える必要があります。
主にフォロワーを獲得する「フォロー&いいね or コメントキャンペーン」や、口コミ投稿をあつめる「写真投稿キャンペーン」が上げられます。
冒頭に上げた2つのキャンペーンのメリット・デメリットなどを整理すると下記となります。
5-3.キャンペーン後のフォロワー離脱の原因と対策
フォロワー離脱の原因
キャンペーン後に何故フォロワーの離脱が起きてしまうのか、考えられる要因としては下記3ポイントになります。
フォロワーの離脱を防ぐ対策
①ブランドターゲットのニーズに合った適切な賞品を選定
誰もが欲しい商品を選ぶことも重要ですが、その中でもターゲットのニーズに合わせた適切な賞品を選ぶことも重要です。
アカウントのターゲットと近しい対象の賞品を選ぶことによって、その後のアカウント運用で企業商品の訴求を行った際に、賞品目的でフォローしたユーザーがアカウントのファンに繋がることが見込めます。
・既存のフォロワーにアンケートを取る
アンケート結果や、次回の告知を行うことでターゲットに合った賞品の選定や「次のキャンペーン」があると意識させることでフォロワーの離脱防止に繋がります。
②エンゲージメントを向上するために情報発信を改善
昨今のInstagram(インスタグラム)運用では、「フォローしてよかった」とユーザーが思う発信が必要となります。そのためキャンペーン投稿にも商品の情報や使い方やなどを掲載することも利点と言えます。
- リーチ拡大広告
Instagram(インスタグラム)投稿を広告として発信することで、認知拡大、投稿内容に関心を持ったユーザーからの新規フォローなどの効果が見込まれます。
- 〇〇ランキングを紹介し、興味を促す
まとめ投稿など情報を多く含む投稿は、エンゲージメント数(いいね数、保存数)が伸びやすい傾向にあります。
新たにクリエイティブを作成する必要もないので取り組みやすいこともポイントの一つです。
まとめ
以上、「Instagram(インスタグラム)運用でよくある課題&改善策5選」と題したウェビナーの内容をご紹介いたしました。
適切なKPI設定を行うことで、アカウントの課題解決に繋がり運用パフォーマンスも向上させることができます。
運用しているアカウントの特性や扱う商材のターゲットをよく理解して、目的の達成や運用改善に取り組んでいきましょう。
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