今回の記事では、最近話題のAI Chatを活用したLINE運用に関してご紹介します。
AIを上手に活用することでLINE運用がより簡単にできる可能性があるかもしれません。ぜひ最後までご覧ください。
①話題のAI Chatとは ?
AIを活用した自動応答を行うチャットサービスは、昨今急激に増加しています。一躍話題となったChatGPTは、OpenAIという人工知能の開発を行っている企業が開発した大規模言語モデルの一つで、ビジネスに活用している企業も増えてきています。
ChatGPTのようなAIによるチャットツールは様々ありますが、今回は、その中でもLINE上で使用ができる、LINEを活用したAIチャットサービスに限ってご紹介します。
今回ご紹介するチャットサービスは、下記の3つです。
・ベターチョイスチャットくん
・AIチャットくん
②AI応答メッセージとは?
まずはじめに、AI応答メッセージに関してご説明します。LINE公式アカウントにもともと導入されている機能の一つで、ユーザーからの問い合わせに自動で回答してくれる機能です。
事前に設定した回答を返信してくれる「応答メッセージ」とは異なり、「AI応答メッセージ」はユーザーからの問い合わせ内容をAIが判断し、適切なメッセ―ジを自動返信する機能となっています。
返信内容は、「一般的な質問」「基本情報」「業種カテゴリー別」「予約」の4つのカテゴリーに分かれています。返信内容は管理画面から確認・編集も可能で、メッセージごとにオン・オフを切り替えることもできます。
作成方法や活用事例をご紹介した記事を過去にアップしているので、こちらもご覧ください。
2-1.AI応答メッセージのメリットと注意点
事前の設定が簡易的なため、準備にかかるリソースを省きながら、ユーザーのコメントに応えることができる手軽さがあります。一方で、回答の内容は、LINEアカウントのプロフィールに登録されている内容が反映されるため、プロフィール情報は定期的なアップデートが必要になります。お客様に届くメッセージのため、定期的なチェックを怠らないように注意しながら活用していきましょう。
活用するメリット
- 返信工数の削減
簡単な質問やよくある問い合わせに対応する時間や手間を省くことができます。
AI応答メッセージと手動返信を併用することもできるため、自動で対応出来ない内容の場合は個別でメッセージを返信することも可能です。
- いつでも返信が可能
営業時間外や定休日でも、ユーザーを待たせることなく返信ができます。
活用する場合の注意点
- プロフィール情報を更新・アップデートする必要がある
「基本情報」「業種カテゴリー別」の内容は、プロフィール情報を参照して返信しているため、営業時間の変更やメニューの変更があった場合は、定期的に更新する必要があります。 - 内容の把握をする必要がある
返信内容は、ごく簡単な質問のみになっているため、画一的な返信内容ばかりだと、ユーザーの満足度を下げる可能性があります。返信内容は定期的に確認し、内容に誤りがないか確認し、適切な回答ができるように注意する必要があります。
③事例紹介:GhatGPTを活用したLINEチャットはあるのか
今話題のChatGPTを活用できると画期的なLINE運用ができると思いますよね。LINEアカウントに登録した情報を飛び出して、外部サイトと連携ができるようになると、回答の幅も大幅に広がります。
保険選びサイト「better choice(ベターチョイス)」を運営するライフネットみらい様が、ChatGPTを活用したLINEチャットサービス「ベターチョイスチャットくん」の運用を開始しました。「ベターチョイスチャットくん」は、ChatGPT(GPT-3.5)のAPIを活用してLINE上でユーザーの質問に、「ベターチョイス」のコラム記事を用いて自動で回答するチャットサービスとなっています。自社サイトの記事とChatGPT(GPT-3.5)がAPI連携したLINEチャットツールは、業界初の取り組みとなっています。(※2023年4月時点)
「ベターチョイスチャットくん」の仕組み
ユーザーが、LINEのトーク画面で保険やお金に関する質問をすると、ベターチョイスコラムの記事の内容を基に作成された回答を返信します。LINE上での回答に加えて、ベターチョイスコラムから選定したコラム記事を紹介し、より詳細な情報を知りたい場合は専用ページに遷移するように設定されています。こうすることで、膨大なコラム記事の中からピンポイントで、ユーザーが知りたい情報を届けることができるようになります。
回答に時間がかかる場合があるため、ベターチョイスチャットくんが「ちょっと待ってほしいにゃ…」と「自動応答メッセージ」を組み込んでいるのが、ユーザーの離脱を防ぐワンポイントになっています。
④事例紹介:LINEでChatGPTを使用するには?
5月26日にChatGPTは日本向けのiOSアプリを提供開始しましたが、それまではブラウザのみで使用ができるものでした。
そこで注目を浴びていたのが、「AIチャットくん」です。ChatGPT(GPT-3.5)を搭載したLINEアカウントで、トーク画面に質問をすることで、ChatGPTと同様の回答を得ることができます。友だち登録をすると誰でも利用することができ、無料版では1日5通まで送ることができます。月額980円の有料プランに加入するとトーク通数が無制限になります。
使い方紹介
サービスを利用するには、友だち登録をする必要があります。
1.「友だち追加」から「ai_chat」とID検索をする
2. 友だち追加をする
あとは、トーク画面にコメントするとChatGPTによる回答を得ることができます。
始めに、AIチャットくんでできることの一例が「カードタイプメッセージ」によって表示されます。
実際にいくつか質問をしてみました。
残念ながら、三軒茶屋で韓国料理がおすすめのお店は3軒とも、三軒茶屋にはないようでした。通常のChatGPTと同様に、情報の真偽には注意をする必要があります。
お風呂に入りたくない日もありますよね。そんな時にAIチャットくんに相談してみると、恋の歌をおすすめされました。こちらも少し高度な質問だったようです。
⑤まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。この記事では、LINEで使用できるAIチャットサービスに関して、ご紹介いたしました。
益々便利になるAIを上手に活用することで、LINE運用をより簡単にできる可能性があると言えるでしょう。まだ、ChatGPTとLINEアカウントをAPI連携して、活用できている企業の数は少ないですが、今後増加していく可能性もあります。
まずは、LINE公式アカウントに元々導入されている「AI応答メッセージ」を活用するところから始めてみても良いかもしれません。ぜひ、活用してみてはいかがでしょうか。
弊社では、一括したLINE運用代行サービスを実施しております。「自動応答メッセージを活用してみたいけど分からない」「どのように運用したらいいのかわからない」とお困りの際はぜひお声がけください。