昨今、CRM(顧客管理)ツールとして、LINE公式アカウントの活用が注目されています。
LINEは配信ツールでありながら、分析項目が多数揃っているため、顧客の管理や調査に役立てることが可能です。
▼LINE公式アカウントの分析項目についてはこちら
さらに、LINEツール(Liny)を導入することで、より深く細かい分析ができるようになります。
そこで今回は、Linyの分析機能のひとつであり、CRMにも役立つ「ファネル分析機能」をご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
①CRMとは
CRMは「Customer Relationship Management」の略称で、顧客管理を意味しており、その際に利用するツールを意味する場合もあります。
顧客情報や関係性を管理し、顧客との良好な関係を築きつつ満足度向上を図り、利益の最大化にも繋げていこうという、重要なマーケティング手法です。
CRMを活用することで、多様な顧客情報を一元管理できるほか、顧客のニーズに合わせたアプローチも行うことができるので、メリットが大きく運用の負担軽減にも繋がります。
②LINEツールのファネル分析機能について
ファネル分析機能は、スタートから目標に至るまでのプロセスをいくつかのフェーズに分け、各フェーズの人数などの可視化を簡単に行うことができる分析機能です。
この分析機能により、「どのフェーズで留まっているのか」「次のフェーズに進んでもらうためにはどのような施策を行えば良いのか」など、改善策の検討がしやすくなります。
2-1. ファネル分析とは
ファネルとは「漏斗」を英語にした言葉で、ユーザーが製品を認知し購入に至るまでのフェーズを経るごとに、逆三角形の漏斗のように徐々にボリュームが少なくなっていくようなプロセスのことです。
ファネル分析は、スタートから目標に至るまでの各フェーズのユーザー数などを可視化して、ボトルネックとなっているフェーズを特定し、離脱を抑えるための施策検討に用いられるマーケティング分析手法です。
2-2. ファネル分析機能のメリット
ファネル分析機能を活用するメリットは2つあります。
ボトルネックとなっているフェーズを特定することができる
スタートから目標までのプロセスをフェーズに分けて、各フェーズに留まっている人数や、到達率・離脱率などを可視化することで、どこがボトルネックになっているのかを特定することができます。特定することができれば、明確になった課題に対して具体的な改善策を検討・実施し、PDCAを回していくことが可能です。
目標までの到達率を高めることができる
ファネル分析を行うことによって、ボトルネックとなっているフェーズを特定し、改善を行うことで、各フェーズの離脱を抑え、目標までの到達率を高めることが可能です。
この2つの取り組みを、効果的・効率的に進めていくことができるのが、ファネル分析のメリットとなっています。
2-3.ファネル分析機能の特徴
Linyを用いることで、LINE公式アカウントの友だちに対して、ファネル分析を実施することが可能です。
▼Liny管理画面
そして、Linyのファネル分析には、3つの特徴がありますので、順番にご紹介します。
フェーズごとのデータを簡単に可視化
簡単な設定を行うだけで、フェーズごとの以下データを自動的に可視化することができます。
・到達人数
・未到達人数
・到達率
フェーズごとの分析のために、人数や離脱率を計測する必要がなく、一目でボトルネックとなっているフェーズを特定することが可能です。
「ABテスト」を行い、最適な配信設計ができる
複数のファネル分析を「ABテスト」として活用することもできるため、施策の幅を広げることができます。
例えば、友だちを「A」と「B」の2つのグループに分け、各グループに同様のメッセージを 異なる順番で配信を行います。
Aグループ | Bグループ |
---|---|
1.新製品の特設サイト遷移 2.新製品の紹介動画視聴 3.「新製品のおすすめ診断」実施 4.製品購入 |
1.新製品の特設サイト遷移 2.「新製品のおすすめ診断」実施 3.新製品の紹介動画視聴 4.製品購入 |
それぞれをファネル分析で可視化し、到達率が高い配信パターンの分析を簡単に行うことができます。
特定のセグメントに対してファネル分析が可能
分析を行う対象を絞り込み、セグメント化することも可能です。
例えば、キャンペーンを企画し、そのキャンペーンの参加者のみをファネル分析の対象とすることができます。
2.2回目来店
3.3回目来店
4.4回以上来店
複数の施策を実施している際に、それぞれの施策の対象者をセグメント化して、ファネル分析を行いたい場合などに役立ちます。
③顧客情報との連携について
WebサイトなどでLINEログインによる顧客管理を行っている場合、LINE公式アカウント開設と同時にLinyを導入することで、顧客情報とユーザーのLINEアカウントを紐付けることができます。
紐付けたデータを管理することで、特定の製品を購入したユーザーにのみ配信を行うなど、得られたユーザー情報に応じてセグメント配信を実施することが可能になります。
そして、ファネル分析と顧客情報連携を組み合わせることで、ユーザーとのコミュニケーションの最適化にも繋がりますので、相乗効果を生み出すことができます。
④まとめ
今回は、Linyの分析機能のひとつである「ファネル分析機能」をご紹介しました。
LINEツールを導入することで、より深く細かい分析が可能となり、CRMの実現にも繋がっていきますので、企業・ユーザーどちらにとっても大きなメリットがあります。
弊社では、ツールのご提供(導入)のみならず、ツールの初期設定代行・運用代行までトータルに提供しております。
「LINEツールを使った集客・販促・顧客管理に興味がある」「本腰を入れてLINEの運用を行っていきたいが社内リソースが足りない」「運用を行っているもののなかなか成果が出ない」という際には、ぜひお気軽にご相談ください。