LINE運用におけるリッチメニューに関しまして、引き続き興味を持たれている方が多くいらっしゃることが窺えますので、2021年最新版として独自に調査を行い、新たな事例をまとめました。
ぜひご参考いただき、貴社のLINE運用のお役に立てれば幸いです。
①リッチメニューとは
まずはじめに、リッチメニューについて簡単にご説明いたします。
リッチメニューとは、LINE公式アカウントの機能として備わっている、キーボードエリアに表示されるメニューのことです。該当箇所をタップすることで、URLやクーポン画面への遷移、テキストの自動入力などが可能となります。
リッチメッセージとは異なり、定常で表示させられるため、常に表示しておきたい情報や、友だちに届けたい情報を固定しておくことができます。
下記より、実際のLINE公式アカウントの事例とともにご覧いただけると、より理解が深まります。
②各企業様事例
2-1.アパレル系
▼BEAMS 様
アカウントの特徴
・季節に合った商品カテゴリのランキングにもっともスペースを割いている
・ランキングの遷移先からはオンラインでの購入がそのまま可能となっている
・その他の項目としては、実店舗での購入に紐づける「モバイルカード」「店舗検索」、購入動機につなげるための「スタイリング」でメニューを構成している
▼LACOSTE 様
アカウントの特徴
・オンラインストアへの誘導を常設化、季節のおすすめをシンプルに訴求したリッチメニューとなっている
・要素を減らしていることで、企業側が誘導したい内容にユーザーを繋げやすくしている
2-2.コスメ系
▼RAXY 様
アカウントの特徴
・情報系コンテンツやクーポン、自社SNS/HPへの誘導により構成されたリッチメニュー
・情報コンテンツを常設化することでアカウントの有用性維持と、友だちのファン化に繋げられる設定となっている
▼ジョンマスターオーガニック 様
アカウントの特徴
・一番押し出したい商品の画像と、会員用のメニューという構成
・シンプルではあるが、メーカーファンにとっては新商品/おすすめ商品を一目で把握できる仕様となっている
2-3.食品系
▼吉野家 様
アカウントの特徴
・LINEでのテイクアウト予約によるお得情報のみをシンプルに掲載
・単発でのクーポンとは異なり、継続した割引の実施を示すことで、ブロックや友だちの離脱を防げる構成となっている
▼すき家 様
アカウントの特徴
・新商品情報を画像と共に大きく打ち出すことで、来店促進を狙った構成
・タップすると、新商品概要・WEB予約・モバイルオーダー情報が掲載されているページへ遷移する
2-4.小売系
▼ファミリーマート 様
アカウントの特徴
・一押し中の商品を2商品ピックアップして紹介
・片方にはクーポン情報も掲載することで、読み飛ばさせずにクリック率の増加に繋げている構成
▼ニトリ 様
アカウントの特徴
・店舗での会員証、オンラインストアへの導線を常設している
・季節に応じたおすすめ商品群を特集として3種配置することで間口を広げた構成となっている
2-5.旅行系
▼JAL 様
アカウントの特徴
・実用的な航空券の購入ページに遷移させるメニューを中心に、時勢に合わせた内容と販売中スタンプの宣伝という構成
・直接購入に繋げるためのハブとして機能させている
▼日本旅行 様
アカウントの特徴
・ワンタッチで希望のプランを検索できるページに遷移できるメニューと、予約状況等を確認できる「MY PAGE」へのメニューがシンプルなデザインで構成されている
・割引情報については「応援割」として、画像と共に設定することで、メニュー内でのアイキャッチとしている
2-6.EC・Webサービス系
▼Amazon.co.jp(アマゾン) 様
アカウントの特徴
・既存ユーザー向けのメニューとなっており、各ページにワンタッチで飛べるようになっている
・それぞれの目的がはっきりとしたメニューであるため、シンプルで使いやすい構成
▼ゾゾタウン 様
アカウントの特徴
・LINE ID連携でのポイントプレゼント情報を大きく配置して誘導
・直接購買に繋げられるEC・Webサービス系にとって、ID連携のメリットは多岐にわたるため、有効なリッチメニューの活用方法となっている
③まとめ
この記事では、リッチメニューの各企業様の活用事例を新たにご紹介いたしました。
リッチメニュー活用における要点を3つ整理すると、以下に絞る事が出来ます。
・ターゲットを明確にして設計する(新規友だちへの内容か、既存友だちへの内容か等)
・「定常で表示される内容」であることを意識して設計する
・クリックしてもらいたい内容を明確にしてデザイン設計する
「どのような層に・どのような情報を伝えたいのか」ということを整理してリッチメニューを作成することが、コンバージョンに繋がる秘訣と言えるでしょう。
リッチメニューは、無料プランから誰でも簡単に利用することができる機能でありながら、メニューの構成や画像に盛り込む要素など、表現の幅が広い機能となります。
リッチメニューのありなしでトーク画面の見栄えも大きく変わるため、まだ利用したことがない、という方はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。