これにより、ユーザーの興味や関心に合わせたメッセージを効果的に届けることができます。この記事では、セグメント配信の活用方法を事例とあわせてご紹介します。
①セグメント配信について
LINEのセグメント配信とは、ユーザーの属性や行動に基づいてターゲットを細分化し、パーソナライズされたメッセージを効果的に配信するマーケティング手法です。
▽基本的な内容はこちら
②セグメント配信を活用した事例
地域別の情報発信
特定の地域に住んでいるユーザーに対して、地域特有の情報やキャンペーンを効果的に配信します。
過去の配信成果を基に情報発信
「メッセージインプレッション」は、過去に配信した特定のメッセージを開封したユーザーのみ絞り込むことができるオーディエンスです。
メッセージを送っても開封されない場合は、ただ通数を無駄にしているだけとなりますので、開封したユーザーを対象にすることで通数の節約が可能です。
「メッセージクリック」は、開封だけではなく、リンククリックを行ったユーザーのみに絞ったオーディエンスとなるため、よりコンバージョンに繋げて行くことが出来る層をターゲットに配信が可能です。
配信母数は少なくなるため、「お客様限定セール」などのタイトルやメッセージ内容とすることで、より反応率を高めることが期待できます。
どちらも、過去配信を対象にしてオーディエンスを作成するため、対象とした配信後に新規友だちになったユーザーにはメッセージが送られない点には注意が必要です。
トラッキング(LINE Tag)を用いた配信
「LINE Tag」という計測タグをWebサイトに埋め込むと、ユーザーの購入行動などを計測することが可能となります。
ここで得られたデータを基にセグメント分けを行うことが可能なため、既に購入に至ったユーザーは配信対象外にする、購入検討中ステータスにあるユーザーには追加配信を行う、などが可能となります。
③ユーザーIDのアップロードについて
オーディエンスを作成する上で、使用可能な機能として、「ユーザーIDアップロード」があります。
LINEのユーザーは、それぞれ固有の「ユーザーID」を持っています。特定の「ユーザーID」をTXTやCSV形式のファイルにまとめてアップロードすることで、そのユーザーを対象にしたオーディエンスを作成できます。ユーザーIDを取得するには、「Messaging API」を使用する必要があり、これには高度な設定が必要となります。
④ユーザーIDのアップロードを活用した事例
イスラエル発の美容品ブランド「SABON(サボン)」を展開するSABON JapanのLINE公式アカウントは、自社ECサイトのIDとLINEのユーザーIDを連携し、POSシステムと統合的に会員証をLINE上で発行することで、店舗での購買データをオンラインでも蓄積できる仕組みを実現しています。
LINEのユーザーIDに関連付けられた反応データ(メッセージの開封、URLのクリックなど)を蓄積し、会員にはバーコード付きの会員証がLINE上に発行されます。
店頭での購買時に会員証を提示することで、店舗での購買データも集計され、LINE上の行動や購買データに基づいたメッセージのターゲティングを可能としています。
参考:https://www.lycbiz.com/sites/default/files/media/jp/case-study/dl-pdf/sabon.pdf
⑤外部ツールを用いたセグメント配信
Linyという外部ツールを用いることで、LINE公式アカウントだけでは解決が出来ない課題に対してアプローチをすることが可能です。
LinyはLINE公式アカウントのサポートツールで、たとえばアンケート機能を使ってユーザーの情報を収集し、それをもとにセグメント配信を行うことができます。
Linyで活用可能な主な内容は以下の通りです。
- アンケートの実施やユーザー詳細属性の回収
- 詳細なシナリオ配信
- タブによるリッチメニューの切り替え
- ユーザー属性を基にしたセグメント配信
- ユーザー属性を基にしたリッチメニューの出し分け
LINE Official Account Managerでは、「友だち期間」「性別」「年齢」「OS」「エリア」でのセグメント配信は可能ですが、アンケート結果に応じたセグメント配信はできません。Linyでは、アンケート結果とユーザー情報が紐づけられるため、より精緻なセグメント分けを行うことが出来ます。
アンケートを例にあげると、友だち登録時にアンケートを実施、そこで得た情報と顧客属性を紐づけることが可能となります。
流入経路による判別や、アンケート内の設問に応じた属性分けが可能となります。
また、収集した属性や好みをもとにセグメント配信・シナリオ配信が可能です。
欲しい情報を欲しい人に絞って配信ができるので、LINE上でナーチャリング、販促活動が可能となります。配信数の節約にもつながります。
また、友だちの属性や好みに合わせてリッチメニューの出し分けも可能です。
企業目線では、LINEが顧客情報の収集に非常に役立つツールとなりますし、ユーザー目線で見た際にも、興味のある配信が多く届くアカウントとなるため、アカウント定着率アップや企業イメージアップへと繋がるツールになると言えるでしょう。
⑥まとめ
今回は、ユーザーIDのアップロード・Linyのセグメント配信とその活用例についてご紹介しました。
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