この記事では、LINE公式アカウントを運用する上で欠かせない、分析機能について解説していきます。分析機能を活用することで、運用目的達成のための適切な振り返りができるようになります。
また、記事の中盤からは「ここだけは押さえておくべき!」といった分析項目と、それらを分析することで、どんな運用改善ができるのかをお伝えいたします。ぜひ最後までご覧ください。
1.分析機能について
LINE公式アカウントでは、運用に欠かせない分析項目が多数揃っています。これらをきちんと確認・分析できるようになることで、自社の目的達成に、より近づけることができるでしょう。
まずはどんな分析項目があるのか、ひと通りみていきましょう。
1-1.ダッシュボード
分析画面のトップでは、ダッシュボードと言われる画面が表示され、メッセージ通数、友だち、チャットの数値を確認できます。
1-2.友だち
友だちの追加数や、属性情報、友だち追加経路の確認が可能です。
また、友だちの分析画面では、概要、属性、追加経路のタブを切り替えることで、それぞれの項目を確認することができます。
※本項目については、ホーム画面からも情報が確認できるようになりました。(2023/4/5機能更新)
概要
LINE公式アカウントの友だち追加、ターゲットリーチ、ブロックの各数値を確認できます。
属性
ターゲットリーチの性別/年齢・性別/地域の属性情報が確認できます。
※ターゲットリーチとは、有効友だち数の中で、みなし属性(年齢・性別・活動地域)が推計できるユーザーのことを指します。
追加経路
友だち追加およびブロックの経路が確認できます。
1-3.プロフィール
プロフィールが表示された回数や表示したユーザー数の確認ができます。
ページビュー
プロフィールの閲覧数。アプリとWEBの合計値を確認できます。
ユニークユーザー
1日ごとにプロフィール表示ユーザー数を算出して、対象期間の数を集計した合計値です。
1-4.メッセージ通数
すでに配信したメッセージの配信数を、タイプ別に確認することができます。
1-5.配信メッセージ
分析内、「メッセージ配信」をクリックすると、配信メッセージの分析画面に遷移します。
ここでは、メッセージに関する統計情報を確認できます。
各配信をクリックすると、配信時間の経過に伴う配信・開封数、クリック・再生数が表示されます。
各指標の内容については以下の通りです。
投稿本数を増やす際は、投稿内容の
メッセージが送信された人数
【開封】
メッセージを開封された人数
【クリックユーザー】
メッセージ内のいずれかのURLをクリックした人数
【再生開始ユーザー】
メッセージ内のいずれかの動画/音声の再生を開始した人数
【再生完了ユーザー】
メッセージ内のいずれかの動画/音声を最後まで見た人数
【コンバージョンユーザー】
メッセージ内の該当のリンクを最後にクリックされたリンクとして、
そのリンクからコンバージョンを発生させたユーザーの数
【コンバージョン率】
コンバージョンユーザー数をクリックユーザー数で割った値
【(カスタムコンバージョン名)ユーザー数】
メッセージ内の該当のリンクを最後にクリックされたリンクとして、
そのリンクからコンバージョ ンを発生させたユーザーの数
【(カスタムコンバージョン名)率】
コンバージョンユーザー数をクリックユーザー数で割った値
また、「詳細を表示」をクリックすると、各配信の詳しい情報が確認できます。
ふきだしが表示された回数
【クリック】
ふきだし内のURLがクリックされた回数
【クリック率】
クリック数をインプレッション数で割った数
【クリックユーザー】
ふきだし内のURLをクリックした人数
【カウント】
動画/音声が再生開始・25%再生・75%再生・再生完了された数
【割合】
再生の数をインプレッション数で割った値
【ユーザー】
動画/音声を再生開始・25%再生・75%再生・再生完了した数
1-6.ステップ配信
ステップ配信では、ステップ配信に関する統計情報を確認できます。
1-7.リッチメニュー
選択したリッチメニューに対する、区分ごとのクリック数や表示回数を確認できます。
※クリック人数が19人以下の場合は表示されません。
1-8.チャット
チャットで使用したメッセージ数が確認できます。
「手動応答」は手動で回答したメッセージ数が、「自動応答」では応答メッセージを使用して返信した配信数の確認が可能です。
手動応答の分析画面
※アクティブルームでは、指定の期間チャットでやりとりした人数を表示します。
自動応答の分析画面
1-9.クーポン
各クーポンの開封者数や使用者数の確認が可能です。
※クーポン使用者が19人以下の場合は表示されません。
各クーポンの詳細は、クーポン一覧で指定のクーポンをクリックすると、詳細が表示されます。
1-10.ショップカード
「カード・ポイント」「ポイント分布」タブで表示を切り替えることができます。
カードの発行数や、ポイント別の使用ユーザー数などが確認できます。
カード・ポイントの分析画面
ポイント分布の表示画面
2.押さえておくべき分析項目と運用改善
ご覧いただいた通り、LINE公式アカウントでは、たくさんの分析項目があり、細かく分析することが可能です。ただ、LINE公式アカウントの分析に慣れていない方からすると、「分析項目が多すぎてどれを見れば良いのかわからない」という状態に陥ってしまいます。
そんな方に、「ここだけ押さえておけば大丈夫」という分析項目4つと、それらを分析することで、どんな運用改善ができるのかをご紹介いたします。
2-1.開封率
「メッセージ配信」から確認することができます。
「表示項目設定」を開き、「開封率」にチェックを入れることで、開封率を表示させることができます。
開封率では、配信したメッセージ数に対して、どれだけ開封されたかがわかります。
また、開封率の目安は、60%程度だと言われています(業種・アカウントの用途による)。
もしこの開封率が低いと、本来届けられるはずだった人にメッセージが届けられていないという状態と言えます。
そのため、開封率を分析することで、配信内容や時間を変更するなどで運用改善につなげることができます。
2-2.ブロック率
「友だち」から確認できる「ブロック数」と計測時点での友だち数で算出することができます。
計算式:ブロック率=ブロック数/計測時点での友だち数
LINE公式アカウントの平均ブロック率は、20~30%程度と言われています(友だち数・業種・アカウントの用途による)。
もしこのブロック率が高いと、アカウントやメッセージがユーザーに好まれていない状態だと言えます。
そのため、このブロック率を分析することで、アカウントの方向性や配信内容などの運用改善につなげることができます。
↓ブロック率に関する詳細はこちら
2-3.属性情報
「友だち」から確認ができます。
属性情報では、友だちの年齢・性別・地域がわかります。
そのため、もし開封率が低い、ブロック率が高いなどの状態であれば、年齢・性別・地域に合致した配信内容を企画するなど、運用改善につなげることができます。
2-4.追加経路
「友だち」から確認ができます。
追加経路では、どの経路から友だち追加が発生したかがわかります。
そのため、この項目を確認・分析することで、今後どの友だち追加施策に力を入れていくべきかが一目瞭然となり、効率的な友だち追加につなげることができるでしょう
3.まとめ
今回は、分析項目一覧、押さえておきたい分析項目と、その運用改善について紹介しました。本記事の内容をご理解いただければ、LINE公式アカウントの基本的な分析ができ、正しいPDCAを回すことができると言えるでしょう。
まずは、きちんと分析を行い、自社の目的達成に近づける運用を目指しましょう。
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