昨年版に引き続き、【2022年保存版】としてLINEの基本機能、リッチメニューの活用事例をまとめてご紹介していきます。ぜひご参考いただき、LINE運用のお役に立てれば幸いです。
1.リッチメニューとは
まずはじめに、リッチメニューについて簡単にご説明いたします。
リッチメニューとは、LINE公式アカウントの機能として備わっている、トーク画面下部に表示されるキーボードエリア形式のメニューのことです。該当箇所をタップすることで、URLやクーポン画面への遷移、テキストの自動入力などが可能となります。
リッチメッセージとは異なり、定常で表示させられるため、常に表示しておきたい情報や、友だちに届けたい情報を固定しておくことができます。
リッチメニューの詳しい設定方法については、こちらの記事で解説していますのでぜひご覧ください。
2.各企業様事例
2-1.アパレル系
▼UNITED ARROWS LTD. 様(2022/08/25時点友だち数:1,738,698)
【アカウントの特徴】
・リッチメニュー画像のカラートーンを統一させることで、全体をスッキリした見せ方にしている
・全体的なカラートーンは統一させながらも、最も誘導したいであろう遷移先(クーポンプレゼント)は配色と表示スペースを変更することで目立たせている
・その他の項目としては、オンライン上での購入に紐づける「公式オンラインストア」や「公式アプリ」、実店舗での購入に紐づける「ポイントカードの新規会員登録」などで構成している
▼グローバルワーク 様(2022/08/25時点友だち数:6,625,063)
【アカウントの特徴】
・オンラインストアへの誘引を中心に構成したリッチメニュー
・性別や年代、商品カテゴリを分けてメニューを配置することで、ユーザー自身が興味のあるコンテンツに遷移しやすく、購入フローの一部を削減することができている
2-2.ビューティー・コスメ系
▼プロアクティブ+ 様(2022/08/25時点友だち数:19,745,294)
【アカウントの特徴】
・遷移先がキャンペーン情報と商品購入の2つで構成されている
・要素を減らしていることで、企業側が誘導したい内容にユーザーを繋げやすくしている
▼ライスフォース 様(2022/08/25時点友だち数:10,744,957)
【アカウントの特徴】
・商品情報のみをシンプルに掲載
・「初回限定セット」の情報を掲載、新規友だち追加したユーザーに向けた訴求内容となっている。
・要素を減らしていることで、企業側が誘導したい内容にユーザーを繋げやすくしている
2-3.商業施設系
▼銀座三越 様(2022/08/25時点友だち数:127,531)
【アカウントの特徴】
・イベント情報やレストラン情報などの掲載による来館促進、新規会員登録やアプリダウンロードなどのキャンペーン情報で入会促進を狙っている
・情報の構成をそれぞれ上段と下段にまとめることで、ユーザーにとって、分かりやすい見え方になっている
▼伊勢丹新宿本店 様(2022/08/25時点友だち数:457,290)
【アカウントの特徴】
・サービスや休館日告知などの施設情報をシンプルに構成している
・週ごとに結果が変わる占いコンテンツを配置することで、結果が気になるユーザーのアカウント再訪(=ブロック率の減少)を狙っている
2-4.食品系
▼キューピー 様(2022/08/25時点友だち数:10,919,902)
【アカウントの特徴】
・サラダのレシピ情報へ遷移する面のみのリッチメニューで構成
・シンプルな構成で企業側が伝えたい内容をユーザーにわかりやすく訴求ができている
・リッチメニュー内に豆知識となるテキスト情報を入れ込み、気になったユーザーのタップを促している
▼タカノフーズ 様(2022/08/25時点友だち数:1,381,527)
【アカウントの特徴】
・コーポレートサイトやレシピページへ遷移させるメニューを下部に配置、上部には時節に合わせた情報で構成
・メニュー上部のキャンペーン情報に関しては、キャンペーン名を目立たせたデザインでメニュー内でのアイキャッチとしている
2-5.外食チェーン系
▼てんや 様(2022/08/25時点友だち数:193,542)
【アカウントの特徴】
・企業のホームページへの遷移に最もスペースを割き、インパクトのある商品画像を使用することで引きのあるリッチメニューとなっている
・他SNSも常設化することでLINEからの流入が期待できる
▼デニーズ 様(2022/08/25時点友だち数:585,836)
【アカウントの特徴】
・ショップカードを活用した、3回の来店でクーポンがもらえる内容に最もスペースを割いている
・季節の商品に合わせたコンテンツ、LINEクーポン、公式アプリへの遷移を配置
・来店促進が構成内容の中心となっている
2-6.小売系
▼無印良品 様(2022/08/25時点友だち数:5,310,094)
【アカウントの特徴】
・会員証やアプリ表示など既存ユーザー向けのメニューを中心に構成
・コラムコンテンツや簡単な質問に対してチャットベースで回答するお問い合わせメニューを設置することで、LINE内でユーザーの所望に応えることが可能になっている
▼ファミリーマート 様(2022/08/25時点友だち数:22,700,901)
【アカウントの特徴】
・新商品情報を大きく打ち出すことでユーザーの興味を引き、来店促進を狙っている
・LINEギフト/LINEチラシのサービスを利用、リッチメニューにも配置している
3.まとめ
この記事では【2022年最新版】として各企業様のリッチメニューの活用事例をご紹介いたしました。
前回の記事から再掲となりますが、リッチメニュー活用における要点は、以下の3点に絞る事が出来ます。
- ターゲットを明確にして設計する(新規友だちへの内容か、既存友だちへの内容か等)
- 「定常で表示される内容」であることを意識して設計する
- クリックしてもらいたい内容を明確にしてデザイン設計する
また、最近の傾向として自社アプリをリッチメニュー上で連携させている企業アカウントが多くなっています。
LINEとアプリを紐づけることで、配信を閲覧したユーザーがLINE上で次のアクションを起こしやすくなるため、LINEと企業アプリの関係性がますます重要になっていくと言えそうです。
とはいえ、まず第一に「どのような層に・どのような情報を伝えたいのか」ということを整理してリッチメニューを作成することで、成果に繋げられる可能性がありますので、まだ利用したことがない、という方はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
弊社では一括したLINE運用代行サービスも実施しております。「リッチメニューを導入してみたものの、成果に繋がらない」「活用したいと思っているが、手を出せていない」、などお困りの際はぜひお声がけください。