この記事ではLINE公式アカウントの「ショップカード」の機能と設定方法について解説していきます。
ショップカードとは?という基本的な内容から、活用事例までご紹介します。
「紙のポイントカードの管理が難しい」「継続的な来店を促す施策を探している」という方は是非参考にしてみてください。
1. ショップカード機能とは
LINE公式アカウントのショップカード機能とは、紙のポイントカードに代わる機能です。
企業・店舗が設定したQRコードをユーザーが読み込むことで、ポイントを付与することができます。ショップカードの特典等の設定から発行、管理に至るまで、すべてLINE上で完結します。
こちらの機能はLINE公式アカウントの3つの料金プラン(フリープラン、ライトプラン、スタンダードプラン)の全て、無料で利用することができます。そのため公式アカウント開設後すぐの導入が可能となります。
2. ショップカードのメリット
2-1.ユーザーのメリット
LINEアプリ上でポイントを貯めていくため、ポイントカードを別で持ち運ぶ必要がありません。
財布にあまりカード類を入れたくないという方、お会計の際に財布からポイントカードを探すのが面倒、といった方もスムーズに使用が可能です。
「ポイントカードを忘れてしまったのでレシートにスタンプを押してもらう」などの事態も解消することができます。
2-2.企業・店舗のメリット
ユーザーがショップカードを利用するためには、LINE公式アカウントの友だちになる必要があります。そのためショップカードの作成を通して、自然な流れで友だち追加を促すことができます。また、特典の設定やポイントの発行を効果的に行うことで、継続的な来店喚起を促す施策となります。
3. ショップカードの作成方法
3-1.ショップカードの作成
ここからは、ショップカードの作成方法を詳しくご紹介します。
LINE公式アカウントの管理画面にログインして、「ホーム」から「ショップカード」を選択すると、ショップカードの設定画面に移動します。
①デザイン
カードの背景画像を設定し、用意されている10種類の中からカードのデザインを選択します。カードの見た目をプレビューで確認しながら進めることができます。
②ゴールまでのポイント数の設定
特典獲得までのポイント数を1〜50の範囲で設定します。
③④ゴール特典(ポイント特典)
先ほど設定した特典獲得までのポイントに到達した際の特典内容を設定します。
「特典チケットを選択」を選択後、「特典チケットを作成」を選択すると作成画面に移動します。特典として付与されるチケットのデザインを用意されている3種類から選択、チケット名、利用ガイド、特典の有効期限を設定します。これらに加えて、特典のわかりやすいイメージを添付することも可能です。また、ゴールの特典とは別に、スタートからの折り返し地点や途中タイミングにポイント特典を設けることもできます。
⑤カード有効期限
カードの有効期限を、最終利用日または初回利用日を起点に設定することができます。また、カードの有効期限を設けないことも可能です。ここで設定した有効期限が迫っている場合に、ユーザーにプッシュ通知を行うタイミングも設定できます。
⑥カード取得ボーナス
ユーザーの利用開始タイミングで、ボーナスとして0~50の範囲でポイントを付与することができます。
利用継続促進のため、1ポイント付与を設定されている企業・店舗様が多いです。
⑦ポイント取得制限
ポイントの不正取得を防ぐために、ポイント取得制限を設定することができます。時間に基づく制限をかけることで、ポイントの不正取得を防止することができます。
⑧利用ガイド
ショップカードを取得したユーザーに表示される利用規約などの案内文を設定することができます。こちらが未入力の場合、テンプレートの初期テキストが設定されます。
⑨ランクアップカードの設定
ポイントがゴールに達した時に、次のカードとしてランクアップカードを設定することができます。設定方法は上記のショップカードの設定方法と同様で、利用回数の多いユーザーに特別な特典を付与することができます。
3-2.ショップカードの運用
①認知の拡大
ショップカードの作成が終了したら、その存在をユーザーにお知らせしましょう。
1つ目の方法はQRコードの印刷です。「ホーム」から「カード設定」に移動して「QRコードの印刷」を選択すると、ショップカードに移動するQRコードを印刷することができます。こちらはQRコードごとに取得できるポイントを設定することができます。そのためショップカードの発行を促す店内掲示用は0ポイント、レジでお会計後に読み込んでもらうものは1ポイント、雨の日用は2ポイントなど用途に応じて柔軟に設定することができます。
2つ目はショップURLの配信です。「カード設定」の中の「カード取得用URL」を利用することでメッセージやLINE VOOMを利用して、カードの発行を促すことができます。また、リッチメニューにショップカードを設定することによって、ユーザーが簡単にショップカードを開くことができるようになります。
②利用データの分析
LINE公式アカウントの管理画面から「分析」タブ内の「ショップカード」を選択すると、ショップカードの様々なデータを確認することができます。発行済みのカード数や付与ポイント数の合計などをCSVデータでダウンロードすることも可能なので、次なる施策の指標として有効活用ができます。
4. 事例紹介
ショップカードの設定方法や運用方法をお伝えしてきました。
ここからは、実際にショップカードを活用している企業・店舗様の事例を3つご紹介します。
▼AFURI 様
来店1回ごとに1ポイント付与されます。集めたポイントに応じて、獲得できる特典が異なるため、継続的な来店喚起の役割を担っています。
リッチメニューにショップカードの設定をしています。
▼TKTS Japan 様
チケット1枚購入ごとに3ポイント付与されます。5ポイント貯まると、店舗で使えるポイント券を貰えます。
リッチメニューにショップカードの設定をしています。
▼たぴヤ 様
ドリンク購入につき1ポイント付与されます。15ポイント貯めるとSサイズのドリンクが無料となる特典です。
5. まとめ
今回の記事ではショップカード機能について解説しました。
ショップカード機能をうまく活用することで、ユーザーの再来店と販売促進に繋がります。小売店や商業施設などを運営している企業・店舗様は是非本記事をご参考に有効活用いただければと思います。
弊社ではLINEのマーケティング支援やキャンペーン支援を行っております。
どのような特典を設定すれば良いかわからない、リソースが足りずに活用まで繋げられない、といったお悩みをお持ちの方は、ぜひご相談ください。