画像や動画には視覚効果があり、X(旧Twitter)上でのフォロワー増加・エンゲージメント増加に欠かせないものといっても過言ではありません。
この記事ではX投稿時に添付する画像、動画、GIFなどの詳しい機能や小ワザ、適正サイズについてと、投稿コンテンツ企画の参考になる事例について解説します。
- 画像投稿機能の解説
- 動画投稿機能の解説
- GIFアニメーション投稿機能の解説
- まとめ
①画像投稿機能の解説
1-1.画像投稿機能の仕様
ここではXで投稿できる画像の仕様について説明します。
- 最大画像サイズ
モバイル端末からは5MBまで、PCからは15MBまでです。
- ファイル形式
JPEG、PNG、GIFに対応しています。
- 最大枚数
1つのポストで4枚まで投稿できます。
★4枚投稿したとき
画像編集機能
ポスト編集画面で画像を選んだ後に画像編集マークをクリックすると画像投稿前に以下を変更できます。
- 色味(自動編集またはプリセットの適用)
- トリミング
- スタンプ貼り付け
- 画像の説明を追加
▼例
1-2.表示のされ方
タイムライン上にはプレビュー画像が表示され、プレビュー画像をクリックすると画像が全画面表示される仕組みになっています。
★1枚投稿
★2枚投稿
★3枚投稿
★4枚投稿
1-3.プレビュー画面のアスペクト比
プレビュー画像がどの程度切り取られるかは公式サイトでは記載がありませんが、1枚投稿の時、下記のアスペクト比なら元画像と同じ状態で表示されます。(①②⑤はおすすめのサイズを記載)
- 1:1(横:縦)/1080×1080px
- 16:9 /1280×720px
- 4:3
- 3:2
- 3:4 /1200×1600px
横長画像でのおすすめアスペクト比は「16:9 (1280×720px)」となります。縦長の画像で⑤以外のアスペクト比の画像を使用するときは、トリミングされてしまうので注意しましょう。(例 9:16、2:3など)
1-4.画像投稿のコツ
縦長画像がおすすめ!
縦長画像を投稿すると、タイムライン上での画面占有率が上がり、見る側の印象に残りやすくなります。
▼タイムライン上での見え方
複数枚投稿でトリミングされる仕様を利用した投稿もおすすめ!
画像をタップすると縦長のクリエイティブが表示され、詳細を見ることが出来る仕様です。ユーザーの興味を惹くことができ、エンゲージメント数増加に繋がります。
縦長画像の中央部分がトリミングされてプレビューに表示される仕様をうまく活用した事例です。
②動画投稿機能の解説
2-1.動画投稿機能の仕様
- 最大時間
Xでは1つのポストで投稿できる動画の長さは2分20秒(140秒)までです。さらにアプリの録画機能を使用する場合は59秒までです。
- 動画サイズ
512MBまでとなっています。
- 動画形式
MP4とMOVが対応しています。
- フレームレート
最大40fpsです。
フレームレートとは
動画が単位時間(分,秒など)あたりに処理させる静止画の数を示す数値のことです。fpsとは、1秒間の動画が何枚の画像で構成されているかを示すの単位のことです。(「frames per second」の略)
簡単に説明すると、動画は大量の静止画を繋げて作ったパラパラ漫画のようなしくみになっていて、たとえば1秒間に30枚ずつの静止画を繋げる設定の場合は「30fps」と示すことができます。
一般的には動画の用途(映画/スポーツ撮影etc)によってfpsを変えて撮影します。
最近はスマホでもフレームレートを変更できるので、覚えておくと役に立つでしょう。(iPhone14では、24fps、25fps、30fps、60 fpsの4種類を選択できます。)
- ビットレート
ビットレートは最大25Mbpsまでです。
ビットレートとは
動画の時間単位あたりのデータ量のことです。bpsとは、動画1秒あたりのデータ量を指します。(「bits per second」の略)
25Mbpsの読み方を説明します。Mは「Mega」の略で、ITの世界では2の20乗(約100万)を示します。なので25Mbpsは、動画1秒あたりのデータ量が約2500万ビットという意味になります。
ビットレートが高い動画ほど高画質ですが、ファイルサイズが大きくなってしまいます。
- 解像度
最小32px x 32px
最大1920px x 1200px(および1200px x 1900px)
- コーデック
以下は、動画ソフトなどで本格的に編集する方向けの情報です。
映像コーデックはH.264、音声コーデックはAAC(LC)となります。
2-2.表示のされ方
動画は通常1ポストに1つまでで、以下のように表示されます。
(※iOS/androidアプリにおいては、1ポストに4つまで、動画を添付することができるようになりました。)
日本でも導入された月額課金サービス「X Blue」の登場により、今後加入ユーザーは長尺の動画が投稿できるようになると言われています。
2-3.動画投稿のコツ
タイムラインを流し見するユーザーが多いため、いかに短時間で訴求内容を伝えられるか/ユーザの興味を惹くことができるか、がポイントとなります。
また、直近Xの「おすすめ」欄に「おすすめ動画」という項目が登場したため、今後動画投稿が優遇される可能性は考えられます。
画像と動画の組み合わせ投稿が可能に!
ここまで、画像投稿と動画投稿についてご説明しました。
大きなニュースとして、2022年10月頃より、iOS/androidアプリにおいて、画像と動画の組み合わせ投稿/動画の複数投稿が可能となりました。
画像と動画両軸で情報を伝えることができるため、投稿の幅が広がります。
③GIFアニメーション投稿機能の解説
3-1.投稿方法
ポストにGIFアニメーションを添付できる機能です。ポスト画面の「GIF」マークをクリックすることにより、GIFアニメーションがシチュエーション別に表示され、検索することができます。
この画像のように、頷いている「そのとおり」や、拍手をしている「パチパチ」などの写真をクリックすると、内容に沿ったGIFが表示されます。
さらに、画像上部の「GIFを検索」に好きなキーワードを入力すると、使いたいGIFアニメーションをピンポイントで検索できます。
3-2.サービスの提供元は?
このGIFアニメーションはX社が提携しているサイトから提供されています。提供元は「TENOR」や「GIPHY」、「GIF Keyboard」、「Riffsy」など、米国拠点の複数のGIF検索サイトです。
(※このGIFアニメーションは「TENOR」が提供しているもの。)
3-3.注意点
本項で最もお伝えしたい内容がこちらです。
本機能には著作権侵害の可能性があります。このGIFアニメーション検索機能ですが、日本では著作権侵害にあたる可能性があるので注意が必要です。
『ユーザー視点で見ると、日米では「フェアユース」概念の有無が違いとして大きい。他者の著作物であっても、非営利や利用する部分が少ないなど一定の条件下で使う場合、「フェアユース」(公正な利用)として著作権の侵害に当たらないとする米国法の規定だ。』(引用元:TwitterのGIFアニメ添付機能、ユーザーが「著作権侵害」に問われる可能性は?――福井弁護士に聞く(1/2 ページ) – ITmedia NEWS)」
つまり、日本と米国では著作権の考え方や概念が異なっており、米国ではフェアユース(公正な利用)の範囲で合法と解釈されても、日本では著作権侵害にあたる可能性があるということです。
そのため、弊社では企業公式アカウントとしての利用は推奨しておりません。
④まとめ
本記事では、画像・動画・GIFの基本機能や最適なサイズについてご紹介しました。
「画像の最適サイズは分かったが、どんな画像を投稿すればよいのかわからない」・「複数枚投稿にチャレンジしてみたいけどデザインができない」など、運用におけるお悩みがございましたら、ぜひご相談ください。
弊社では、500社を超える企業のInstagramサービスで培ったエンゲージメント構築やクリエイティブ制作の観点からXを再定義し、エンゲージメント重視のアカウント運用、企画、プロモーション、テクニカルなキャンペーンなどをご提案しております。